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印税で社会起業を支援する「1%プロジェクト」構想

 毎日やってる自分の労働が、「無理なく楽しく手ごたえのある」形で世の中にとっていいことになれば、この社会はもっと明るくなると思うんだよね。

 で、その一つのアクションとして、自分が生産している商品の売り上げの1%程度が、社会が良くなることに使われるような仕組みを作っていくことが大事な気がするんだ。

 同じ商品を買うにも、同じ値段ならそういう「買うだけで社会貢献につながる商品」に手を伸ばす人は増えてきたと思うし、そのように実売に反映するだけの効果が見込めるならば、企業としても、1%程度は言わばパブリシティ予算として考えれば、そんなに無理なことではないと思う。

 で、出版業界では下記のようなアクションが始まっている。

http://www.jen-npo.org/chabo/about/

 これは、本の単価の2%(=著者印税の20%)を難民救済のNPOに送ります、というアクションだ。

 すばらしい!

 しかし、一つだけ残念なのは、著者印税の20%も供出できるのは、ベストセラーを出している作家や、執筆業以外の本業で食っている方だけっていうところ。

 特権階級の人しかできない支援のあり方になっている点は、正直、僕には無理。
 できません。

 どういうことか。
 数字を出して説明しよう。

 現在、通常の書籍の単価が1600円だとしよう。
 印税10%だとして、1冊あたり160円。
 初版部数が最小ロットで3000部だとして、印税配当は所得税込みで48万円。
 これの20%となると、9万6千円になる。

 作家専業で生きている個人事業者にとって、これは都内に住む月額家賃に相当するだろう。
 これは、決して小さい数字ではない。

 1冊書いて(48万円ー9万6千円)×0.9(※源泉徴収分を抜いた印税率)=34万5千円。

 この程度の手取りでは、執筆に数ヶ月かかるのに1か月分の生活費程度しか稼げないことになってしまう。

 これではあまりにもコスト・パフォーマンスが悪く、作家専従者の誰もが真似できる支援モデルではないんだよなぁ。

 確かに、消費者を巻き込んだ社会貢献という意味では、社会的意義が高いといえるけれど、みんなが真似できないものでは、社会に広く浸透する支援モデルとしてはいまいちな気がする。

 さらに言うなら、難民救済は誰もが否定できないすばらしい正義だし、進められるべきミッションだと思うものの、もっと広がりのある活動につなげていくには、単一の団体を支援するよりも、そうした支援活動に取り組む人材を一人でも多く輩出・育成する団体に投資したほうがいいと、僕は考える。

 そこで、「1%プロジェクト」というものを考えた。

 著者印税の10%のうちの10%(=本体定価の1%)を、社会起業家を育成するNPOへ寄付するというモデルだ。

 これなら、単行本レベルで初版時に4万8千円程度、新書なら756円×1万部×0.1(印税)×0.1(寄付配当分)=7万5600円程度(※著者の手取りは61万円程度)を社会起業家の育成に充当させることができる。

 もちろん、著者にとって決して小さいとは言えない数字だが、家賃の半分以下程度の額面であれば、コスト・パフォーマンスの点では広報宣伝費として無理のない範囲といえるだろう。

 なぜなら、同じ内容の本でも、こうした表示をするだけで自分の本を選んでくれる読者を増やすことになるからだ。

 そこで、「1%プロジェクト」に賛同して本を購入した人がどれだけいれば、宣伝効果があったと考えられるのか、試算してみた。

 「1%プロジェクト」をしなかった場合の印税ギャラ=48万円(税引き後43.2万円)。
 「1%プロジェクト」をした場合の印税ギャラ=43.2万円(税引き後38万8千円)
 その差額、4万8千円(税引き後4万4千円)。

 つまり、4万4千円分を仮に宣伝広告費として考えた場合、44000円÷(1600×0.09)=約306人以上が「1%プロジェクト」のおかげで購買につながれば、宣伝に投資したといえるのだ(※カッコ内は1冊あたりの印税ギャラ)。

 この数字は、だいたい初版部数の1割に相当する消費者数といえる。

 書店に置かれる発売当初の1カ月に1割の潜在読者層が購買につながるきっかけを与えられれば、宣伝効果は十分にあったといえるのだ。

 ちなみに、新書の場合、75600円÷(756×0.09)=1111人以上に売れれば、宣伝効果があったことになる。

 いずれにせよ、同じような内容の本で、「買うだけで社会貢献につながる」ことに心を動かす人間が潜在的に10人にたった1人いるだけで、十分に宣伝効果があったといえるだろう。

 しかも、公益法人への寄付金は確定申告の際の節税対策にもつながるのだから、宣伝効果がまったく無かったところでそもそも無駄な投資ではない。

http://allabout.co.jp/career/tax4ex/closeup/CU20041201A/

 実際、本を買う消費者の10人に1人くらいは、「買うだけで社会貢献」という楽しさに乗ってくれるだろうと思うし、それ以上の確率で買ってくれる人がいたなら、それは黒字ベースに乗ることを意味するし、発売当初から速い速度で売れていくことも期待できる。

 印税率が10%カットされても、消費者の購買意欲アップの効果が期待できれば、「1%プロジェクト」をした時としなかった時の印税率の差額は、広がるどころか、狭まって行き、やがては損益分岐点が見つかるだろう。

 イメージだけ言うなら、売り上げの伸び率が30度の角度しかなかったものが、「1%プロジェクト」の効果で45度の角度で伸びていけば、印税9%でも利益が上がるはずだ、という計算なのだ。

 もちろん、たとえ著者として利益が上がらなくても、社会起業家を育成する事業を手がけるNPOを支援できるように、印税の一部による寄付金を供出すれば、その金で新たな社会起業家が生まれる。
 
 そうすれば、社会的インパクトは大きい。

 そして、そういう無理のない支援のありかたが支持されれば、「1%プロジェクト」に参加することに社会的意義を十分に理解できる作家やミュージシャン、画家などが増えるだろうし、それが個人のできる市民運動として定着していけば、「社会貢献は金に余裕のある人のやること」という刷り込みが払拭できるだろう。

 既に、こういう試みは散発的には始められている。

 『哲ねこ 七つの冒険』(飯野真澄・NHK出版)はユニセフに、『夢をかなえるゾウ』(水野敬也・飛鳥新社)は慈善団体に、印税の10%を寄付すると明言し、小山龍介さんも自身のブログで同様の試みをしてきたと告白している。

 こうした動きの情報を統合し、もっと大きな動きにつなげていけるようなきっかけを作ってみたいと思う。

 そこで、6月11日に出す僕の新刊『社会起業家に学べ!』(アスキー新書)で試みたいと思い、既に各方面との連携に動き出している。

 同じ志を持つ作家さん、ライターさん、著者の方々とも連携し、ムーブメントにしていきたい。

 以上の趣旨に賛同される方で、これから本やCD、その他の商品を印税配当で受け取る予定のある方は、有名・無名を問わず、お気軽に下記までメールをくださると、うれしい。

http://www.createmedia.co.jp

 寄付したい団体の紹介もしてみたいと思うし、このプロジェクトと連携できる企業や団体なども求めている。

 このように、メディア業界から「無理なく楽しく手ごたえのある」支援を起こしていけば、それは他の業界の商品にも波及するだろうし、メディア各社のCSRのあり方を問う試みにもなるだろう。

 それこそが、84%の日本人がまだ知らない「社会起業」に対して認知拡大策になっていくと思うし、ベストセラー作家でなくても、ふつうの人でもできる支援のあり方を示すことになると思う。

 近日中に「1%プロジェクト」の詳細を明らかにしたい。

 乞う、ご期待!
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今一生 con isshow

Author:今一生 con isshow
 ライター・編集者。
 '97年「Create Media」名義で編集した『日本一醜い親への手紙』がベストセラーに。
 '99年に発表した『完全家出マニュアル』で造語した「プチ家出」が流行。
 著書に『ゲストハウスに住もう!』(晶文社)、『下流上等』(学事出版)、『「死ぬ自由」という名の救い』(河出書房新社)など多数。
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