オルタナティヴでいこう! ~告知ブログ
人は時に壁にぶつかる。でも、視点を変えれば、「想定外」の解決策が見つかるのさ!

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山口絵理子さんの『裸でも生きる』を読もう!

 取りつかれたかのように「ソーシャルベンチャー」を取材している最近の僕は、時間が空くとすぐに、友人・知人に電話やメールで声高にある女性の名前と本の題名を教えている。

 それは、バングラディシュにある「ジュート」という麻で作ったバッグを製造・販売する「マザーハウス」の社長・山口絵理子さんと、彼女自身が書いた自叙伝本『裸でも生きる 25歳女性起業家の号泣戦記』(講談社)だ。

 この本は、読み始めたら、止まらない。
 僕は4時間ぶっ通しで読み、思わず泣いてしまった。
 泣きはらした後、すごく元気をもらった気がした。

 バングラディシュでの苦労はもちろんだが、その前に、彼女が中学時代にグレてしまい、仲間が麻薬や隠せ剤に溺れてゆく姿を見て、ハッと気付き、柔道に目覚めていくあたりで、もうウルウルきてしまった。

 僕も、薬によって、しかも精神科医が買わせた薬によって亡くなってしまった友人が4人もいる。
 彼らの死を見送る一方、空手や合気道などの格闘技でみるみる元気になっていった友人も続出した。

 そうした事情は、来週発売の「SPA!」に書いたので読んで欲しい(※「精神科という名のジャンキー工場」といタイトルのはず)。

 山口さんも、友達の惨状を目の当たりにしなければ、ジャンキーになっていたかもしれない。
 しかし、柔道は彼女を救ってくれた。

 だからこそ、彼女はいじめにも、バングラディシュでの困難にも耐えられたのだと思う。

 しかし、そうした浪花節だけで彼女を語るのはもったいない。
 彼女が目指しているのは「世界ブランド」であり、おそらくグッチやエルメスを比肩しても劣らない高品質の商品を目指して、現地の民と一緒に涙も汗も流しているのだから。

 まずは下記を読まれたい。

●山口さんのバングラディシュ・ビジネス奮闘記(環境goo)
http://eco.goo.ne.jp/life/lohas/soc/0201.html

 著者の山口さんは、今年26歳になる女性起業家だ。

 数あるソーシャルベンチャーの中でも彼女がずば抜けて面白いのは、世界の最貧国であるバングラディシュに工場を建設し、現地の麻(ジュート)を使用したバッグを製造・販売し、「途上国初の世界ブランド」を作ろうとしているところ。

 貧困から延々と脱却できない国には、「約束」や「倫理」というものがない。

 何度もだまされ、何度も泣き崩れ、そのたびに立ち上がって、なんとかビジネスの安定にこぎつけた彼女のバッグは今、小田急・新宿店(2F)や表参道ヒルズのイデアフレイムス(B2F)など全国の一流デパートで販売されている。

 イジメや不登校に苦しんだ小学生時代、グレてヤンキーになった中学時代、男子柔道部でもまれてインターハイで全国7位に上り詰めた高校時代を経て、慶応大学に入学した彼女は開発学を知り、国際援助機関で働いた時にエリートたちが「途上国には行きたくもない」「エリートは行く必要がない」と平然と語る態度に違和感を覚え、単身バングラディシュに乗り込んだ。

 大学院では友人の女子学生が中絶と退学を強いられ、子どもが車に轢かれて助けを周囲に求めても「マネー!」と手を差し出されるその国の惨状を観て、彼女はビジネスの手法で持続可能な支援のあり方を探り始め、現地の労働者と一緒になって汗を流しながらバッグの生産と質の向上に努めた。

 若い世代のソーシャルベンチャーを広報の面で支援したいと考えていた僕は、まるで「女版・ヤンキー先生」のような強いタレント性のある山口さんの履歴を知るにつれ、まだ一度も会っていないのに、自ら進んで「彼女の存在を知ってほしい」と四方八方に連絡している。

 僕自身、10代はヤンキー連中と付き合いながらも、早稲田大学なんぞに入ったクチだ。

 ヤンキー眼鏡で世の中を見ると、まぁ、インテリ出身の官僚主義がはびこっていて、自らは体を動かさずに、現実を観ることもなく、学会や財界や政界などをバッグにつけて自己正当化を図る思考停止状態の連中が多すぎる。

 だが、本気で物事に取り組む時は、自分一匹で戦い始めるものなのだ。
 山口さんの行動にも、それを感じる。
 だからこそ、一人でも多くの人に彼女の本を読んでほしいと思う。

●山口さんの本をamazonで買う
http://astore.amazon.co.jp/sv01-22

 そんな山口さんの講演が、今月25日に東京駅前の新丸の内ビルで行われる。

 その日からまたバングラディシュに1か月以上滞在するそうなので、この講演をぜひ見に来てほしい(※主催者サイトで要・予約。急ぐべし)。

 もちろん、僕も行く。
 会場で会おう!

●10月25日(木曜日早朝am7:00-8:00)の講演
http://www.asaexpo.net/03.html#04



 また、「ソーシャルベンチャー」について知りたい諸氏は、僕の最新刊『プライドワーク/自分をつくる働き方』(春秋社・10月末刊行)を参照のこと。

 ここ10年間で、家族問題から、親子関係に苦しむ若者の自殺・家出問題へ、自殺を誘引する精神科医療の問題から就労困難なニート問題へと関心をシフトしてきた僕は、今日では労働意欲の源泉に関心を持ち、ここ数年は「ソーシャルベンチャー」を中心に取材している。

 最近では、こんなブログまで作ってしまった。

ソーシャルベンチャー もっといい世の中を作ろう!
http://gogo-socialventure.blogspot.com/

 『プライドワーク』では、20年以上にわたる僕自身の労働史を皮切りに、次のような方々を紹介している。

○16歳で起業、29歳で複数の企業のCEOになった高卒女性(※ゲスト講師予定)
○その人に合った仕事を作る授乳服の製造・販売「モーハウス」代表・光畑さん
○ニート支援のソーシャルベンチャー「コトバノアトリエ」・山本さん
○女性起業家を支援・育成する国際組織「WWB/ジャパン」(※ゲスト講師予定)
○ブログペット、Rabbit Tickerを開発、産総研にスカウトされた凄腕プログラマ・工藤

(※「ゲスト講師予定」とある人は、僕が講師を務める東大自主ゼミの後期の講義で、ゲスト講師として招くことが決定している。他の方は前期に招聘済み)

 「2015年には正社員が労働者全体の半分になる」と試算される今日、「脱・雇用」時代に備えたい10-30代の若者にとって必読の内容になっている。

 東大自主ゼミの後期のゲスト講師に関する資料でもあるので、ゼミ生はもちろん、ゼミ生になれない遠方の方も、ぜひ早めに読まれたい。
(※自主ゼミについては、このブログの一つ前の記事を参照のこと)

●『プライドワーク』をamazonで
http://astore.amazon.co.jp/con-isshow-book-22

 そうそう。
 『プライドワーク』あるいは『裸でも生きる』を読まれた方で、自分のブログに感想を書かれた方は、この記事のコメントにリンクして教えてほしい。

 僕も読者からの感想はうれしいし、山口さんにも担当編集者を通じて感想ブログの内容を伝えたいから。

 もちろん、この記事へのリンクや、記事のコピペは大歓迎!

 それだけでも、ソーシャルベンチャーに対する一般認知度アップに貢献したことになると思うから。
 みんな、よろしくね!


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コメント

こんばんは。
「裸でも生きる」の感想を自分のブログに書きました。この本に出会わせてくださり、ありがとうございました。
それからトラックバックをつけさせていただいたのですが、文字化けしております…。私のところだけでしょうか??もしも、conさんのPCでもそうだったら削除お願いいたします。本当に申し訳ありません!!!(11/5投稿の分です)
【2007/11/05 01:27】 URL | yamamoto☆ #suYmTnzA[ 編集]
 イヤなものをイヤということ。
 こうしようと思うことを、そうすること。

 すごくシンプルなことなんだけど、どこか気遅れしてしまいがちな人が多い中、山口さんはすごくストレートにそのシンプルな道を歩まれてますよね。

 単純に僕、こういう人、好きなんですよ。
 こういう人がいるってことが、日本の誇りですよね。
【2007/10/23 01:09】 URL | con #-[ 編集]
今一生様

はじめまして。
コメントありがとうございました。

私も山口さんの『裸でも生きる』を読みました。
彼女の生き様に触れて、人それぞれの感じる方があると思いますが、私はそのエネルギーの源は、彼女の中にある現状へのぶれない真剣な疑いの目と、その不正や矛盾に対する「怒り」や「悔しさ」にあるのだと思いました。
そして彼女はその問題から絶対に逃げない。
自分なりの方法で是正していこうと戦っています。

現在の日本人に希薄になってしまったその戦う姿勢に、私たちは憧れと勇気をもらうのだと思います。
【2007/10/22 10:32】 URL | 堀内 #mQop/nM.[ 編集]

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今一生 con isshow

Author:今一生 con isshow
 ライター・編集者。
 '97年「Create Media」名義で編集した『日本一醜い親への手紙』がベストセラーに。
 '99年に発表した『完全家出マニュアル』で造語した「プチ家出」が流行。
 著書に『ゲストハウスに住もう!』(晶文社)、『下流上等』(学事出版)、『「死ぬ自由」という名の救い』(河出書房新社)など多数。
◎公式サイト
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