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自営業者は多角経営をめざす

 拙著『親より稼ぐネオニート』についてのブログをたまに検索エンジンで見ている。

 すると、「これは誤読しているな」と思われる若い人のブログにたまに出くわす。

 そもそもこの本では、ニート生活の長い若者に対して、「雇用の可能性の貧しさを嘆いてもしょうがない。むしろ雇用されずに自営の道も早めに考えておこう。自営しか生き残れなくなる前に」という趣旨で書かれたもので、ネットビジネスに特化した話ばかりを書いているのではない。

 雇用がダメなら自営しかない。
 そんな当たり前のことを言うにも、「自営」を勇気を必要とするものだと誤解している人は多いから、テリー伊藤さんの造語「ネオニート」に乗っかって、ネオニートのあり方を自営へのプロセスとして描いているにすぎないのだ。

 そして、自営業者が、雇用とは違って、本業から派生した他のビジネスも同時に行うことで人並みの収入を得ていることにも触れている。
 しかし、それを忘れてアフィリエイトだけで大金を得ようとしたり、デイトレで何とかしようする読者がいるのには、正直呆れる。

 自営業者の多くは、本業以外の収入を含めて食っているのだ。
 有名作家でも、本の執筆だけで食っている作家は少ない。

 有名になれば、講演の依頼が来たり、雑誌の対談記事に呼ばれたり、テレビに出演したり、広告に登場するなどして、他の収入が増える。
 いや、有名性を活かして、他の収入を何とか増やしている、と言ったほうが実情に即しているだろう。

 僕にしても、雑誌の記事や本を執筆するという本業以外に、そのノウハウを別に活かす形で他の人の本を編集したり、テレビ番組を企画制作したり、広告ディレクションやコピーライティングをしたり、講演やコメントの謝礼をもらったり、最近ではIT系の会社と組んで新たなwebサービスに参加したりと、いろいろやって食っている。

 なんで、そんなふうに器用にあれこれできるのかと言えば、「上を見ない」からだ。

 自分より仕事の出来る人は腐るほどいる。
 でも、彼らと比べたりはしない。
 むしろ、自分にもできそうなことを考える。

 雑誌のページをめくっていれば、「こんな記事、俺のほうがよく知っているし、もうちっとはマシに書けそうだ」と思われるページが必ずある。

 なぜかといえば、誰でも書けそうな記事を書いて食っている「よろずライター」の記事には深みがないからだ。
 僕自身、20代後半の頃はそんな「100円ライター」だった。
 つまり、代えが利く(=僕でなくてもいい)記事ばかり選んで書いていたからだ。

 そういう「100円ライター」の仕事は、特別な技能も知識も必要としない。
 なんたって、僕なんぞ自動車免許すらもってないのにF1についてのインタビューを今宮純さん(※F1ジャーナリスト)にしたことがあるくらいだから。

 そういう記事は特集記事に多い。
 …ってことは、自分がそのページを企画すれば、もっとマシな原稿になる可能性があるってこと。
 その程度の自信があれば、あとは企画書を書いて出版社の編集部にアポとって行けばいいだけだ。

 同じような売り込みはテレビにもいえる。
 テレビ番組の多くは下請けのプロダクションが制作しているわけだから、都内のプロダクションを探して企画書を持参すればいい。

 このように、企画を自分で作り、ダメモトで売り込み(営業)をやって、記事や番組を制作し、納品し、入金を待つという一連の流れを自分でやるのが、自営業者なのだ。

 実際、儲かっているネットビジネスの担い手も、アフィリエイトの他にせどりやネット通販など複数の収入手段を持っているし、収入手段そのものを新規開発していくことが自営業者にとって必要な多角経営だと理解している。

 僕は物書きだから、本を出したら宣伝まで自分でやるし、印税だけを当てにするのでなく、その本の内容で講演ができるようにあらかじめ講演に招きたくなるような内容にしておくくし、講演に呼んでくれそうな団体に本を郵送する。

 そのためには、200冊くらい自分で自著を買うし、出版社側に郵送代を負担させ、200冊の献呈リストを作って編集部にメールしておく。

 そうやって自前で宣伝しないと、たいていの出版社の営業部はほとんど宣伝を打たないのだから、売れるはずもないのだ。

 このように、自営業者には宣伝する資金的体力も必要になる。
(もっとも、本の場合、印税入金時にその経費を相殺すればいい)

 もっとも、出版業界は「売る技術」について他業種より断然低い。
 著者が200冊程度買ったところで営業部から挨拶されることもないし、「無料イベントをやろう!」と呼びかけても営業部から「やり方がわからない」と一蹴されることさえ普通にある。

 こっちにはイベントをやるくらいのノウハウはあるのだが、そもそも著者と組んで売ろうという姿勢が出版社の営業部にはないし、本の内容をふまえて、その読者に直販していくという営業スタイルも(専門書以外は)ないに等しい。

 まぁ、それでも本屋に行けば、「この程度の本なら僕でも書けそう」という内容の本がいくらでも見つかる。
 そう思ったら、書いてみるしかない。

 少なくとも、書いてみれば、自分が「この程度」の原稿を書けるかどうかが、はっきりする。

 もちろん、自分の中の理想が高ければ、「この程度」レベルでは発表したくないわけだけど、食うためには程度を下げても、そこそこ合格点になる本をとりあえず出版するしかない。
 完璧な本を目指しても、食えないだけだから。

 なので、僕は新刊企画書をA4用紙で2枚程度書き、原稿を一切書かないまま、編集者にプレゼンしている。
 編集者の感触が良ければ、書き始める。
 原稿が全部出来上がっても、直しに時間がかかれば、食えない期間が伸びるだけだから。

 資本主義とは〆切である。
 期日までに入金が欲しいなら、先手を打ち、時間を大事にすることだ。
 もっとも、それだけの切実な現実を自分で認めるかどうかが、ネオニートとして食える自営業者に成長していくのに必須なことなんだろう。
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今一生 con isshow

Author:今一生 con isshow
 ライター・編集者。
 '97年「Create Media」名義で編集した『日本一醜い親への手紙』がベストセラーに。
 '99年に発表した『完全家出マニュアル』で造語した「プチ家出」が流行。
 著書に『ゲストハウスに住もう!』(晶文社)、『下流上等』(学事出版)、『「死ぬ自由」という名の救い』(河出書房新社)など多数。
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