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ネオニートが自営業者になるために

 昨夕、TBSのニュース番組で「ニューホームレス」の特集があった。

 ニューホームレスとは、月単位で賃貸している部屋さえなく、1泊1700円程度の木賃宿を転々としながら、アルバイトで暮らしている若者を言うらしい。

 番組で紹介されたのは、20代でメイドカフェで散在する男と、30代後半でパチンコが辞められない男だった。

 前者は、母親の医療費のためにマンションを他人に貸し、後者は再就職先を探していた。

 しかし、おそらく二人とも正真正銘のホームレスになるか、自殺まであと一歩の瀬戸際で生きているのだろうと思った。

 こうした最下層の人たちは、正規雇用によって安定した生活から自ら降りてしまった人たちだ。

 『下流社会』を書いた三浦展さんは、「下流層は学力もないうえに体力もない」と指摘している。
(※拙著『下流上等』での対談での発言)

 体力がないから、バイトを2,3かけ持つということもできないし、気力も生まれないのだ。

 ところが、同じようにへたれでも、「ネオニート」はちょっと違う。

 親元にいながらアフィリエイトやネット通販、デイトレなどで不労所得を得ている。

 しかし、その収入額面が同世代の年収より劣っているのは、ネオニートの中でも最下層だ。

 僕は『親より稼ぐネオニート』(扶桑社新書)で、親よりも稼いでいるネオニートたちを紹介した。

 なぜ、彼らは「ただのネオニート」から、「親より稼ぐネオニート」になったのか。

 簡単だ。
 その収入手段を自分の本業として自覚し、自営業者としての覚悟を持って取り組んだからだ。

 そう覚悟しなければ儲けられないことを彼らは知っていたし、「会社に通勤したくなければ、自営しか生きていく方法はない」と悟ったからだ。

 前述の20代の「ニューホームレス」の男は、ネット喫茶にもたまに寝泊まりするようだが、そこで限られた時間を有効利用し、ネットビジネスを手がけたり、ゴミの中から売れる物を探すなど、コスト0円で換金できる物を探そうと思えば、「生活創庫」社長の堀之内九一郎さんみたいに、ホームレスから社会復帰して大儲けすることも夢ではないだろう。

 そう考えると、希望を失うと、「俺なんかどうせバイトしかできない」という不安にくるまれたまま、明日のビジョンを描けないんだろうなと思えてくる。

 テレビに映った2人は、いかにもコミュニケーション・スキルが低そうなさみしい表情だった。

 だから僕は自殺するのもカウントダウンの人たちに見えたのだ。

 でも、絶望にすら「底つき」がある。
 『親より稼ぐネオニート』には、100社に入社を断られて、ニートになる不安に煽られ、せどりを始めて1年半で月収300万になった大学生のルポを収録している。

 自分ができることは何でもやって、本当に心底「やり尽くした」と思いきれた果てには、「よし、悩んだってしょうがない。前向きに考えよう!」という境地があるのだ。

 悩み続けていれば、悩むことに疲れ、自分自身がわからないまま、現実から逃避したくて自殺を選んでしまうが、それは絶望ではないのだ。

 絶望では、人は死なない。
 だから、あえて言う。
 本気で絶望するまで稼いでみろ、と。

 時給が悪ければ、割のいい稼ぎ方を考えてみろ、と。
 雇われているうちは稼げないと思ったら、自営業者として覚悟しろ、と。

 会社での待遇が悪いと愚痴る前に、自力でマイペースで稼げる方法を自分のよく知っている分野から発想してみろ、と。

 前述の大学生は、ヲタクだった。
 秋葉原に通っていた経験が、「せどり」(転売差益商売)をする際に、値踏みや売り先を選ぶ際に役立った。

 他人と比べなくても、自分がよく知っている分野や好きな趣味の世界は、誰にだって一つくらいあるはずだ。

 特別にそれについて詳しくなくても、いざ情報を集めようと思えば、ネット上でいくらでも調べられる時代じゃないか。

 たとえば、1泊1700円台の木賃宿をテレビで見たとき、僕は「ゲストハウスのほうが月換算では安いな」と思った。
 ゲストハウスのドミトリーでは、自分のベッド以外に共有リビングも使えるし、都内でも2~3万台がごろごろあるからだ。

 こういう情報も、自分がコストカットの意識を持てば、いくらでもネットで調べられる。

 求めればこそ、与えられる。
 それが、自己責任を前提とする資本主義の鉄則だ。

 しかし、その鉄則さえ学校では満足に教えられなかった世代が、雇用にあぶれているのだ。

 会社を興すというレベルの起業ブームの一方で、不労所得者を自営業者へとコーチングするビジネスも今後出てくるのかもしれない。

 もっとも、親より稼げるようになったネオニートは、自力で法人化し、世間と折り合いをつけている。

 だが、ネット上だけでくすぶっている多くの不労所得者は税金も払わず、それが増税の理由の一端になっていることに鈍感だ。

 だから、僕はネオニートを自営業者への足がかりとして説いた。
 ただの不労所得のニートのままなら、将来への不安は消えないからだ。そのままなら、ニューホームレスへの道に落ちるだけだから。

 

neoneet.jpg

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テーマ:起業・廃業 - ジャンル:就職・お仕事

コメント

レスありがとうございます。
さっそく勧めておきます。
【2007/03/04 13:06】 URL | レザボア・ドッグ #-[ 編集]
 読んでくれて、ありがとう。
 メール、もらってますよ。
 バタバタしてますが、後ほどレスします。
 もちろん、書店でも発売していますよ。
 すげー勢いで。
 お友達にお勧めしていただく際は、「売り切れ必至なのでお早めに」と伝えてください。
【2007/03/04 09:15】 URL | con #-[ 編集]
ここでははじめまして。
「親より稼ぐネオニート」読みました。一度メールを送ったのですが、ここでも書き込んでおきます。まだ
誰も書いていないみたいだから。
 半日働いて、そのほかはほとんど家から出ずにグズグズしている半ニートの20代女子にとっては、この本は福音であると同時に警告です。さっそくwebページとブログの作り方を覚えないと。
テーマと構想はあります。

この本はネットで買ったんですけど、書店にも並んで
いますか?明日にでも紀伊国屋に見てみます。


【2007/03/04 03:48】 URL | レザボア・ドッグ #Oo2xbgGg[ 編集]

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今一生 con isshow

Author:今一生 con isshow
 ライター・編集者。
 '97年「Create Media」名義で編集した『日本一醜い親への手紙』がベストセラーに。
 '99年に発表した『完全家出マニュアル』で造語した「プチ家出」が流行。
 著書に『ゲストハウスに住もう!』(晶文社)、『下流上等』(学事出版)、『「死ぬ自由」という名の救い』(河出書房新社)など多数。
◎公式サイト
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