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儲かる医者と、死にゆく患者

 先月、こんな記事が新聞に載った。

○女性患者に暴行、新宿のクリニック院長逮捕

 女性患者の頭を壁にたたきつけてけがを負わせたとして、警視庁新宿署は傷害容疑で東京都新宿区歌舞伎町の「東京クリニック」院長、伊沢純容疑者(36)=新宿区新宿=を逮捕した。

 「両手で押し出しただけ」と容疑を否認しているという。伊沢容疑者は昨年夏、男性患者に暴力を振るい骨折させたとして傷害容疑で書類送検されている。

 調べでは、伊沢容疑者は昨年12月、受診に来た20代の女性の髪の毛をつかみ、壁に頭をたたきつけるなどして3週間のけがを負わせ、付き添いの夫に対しても、のどをつかむなどしてけがを負わせた疑い。

 女性が診察結果の説明を求めたことに腹を立て、「説明しても分からないだろう」などと言って暴力を加えたという。
 伊沢容疑者に関しては、ほかにも暴力を振るわれたなどとする相談があるという。

 同クリニックは心療内科と精神科、皮膚科などの診療科目がある。
(産経新聞2007年1月23日付より)



 この事件が話題になった直後、地方のある大学に通う女子学生から「私もそこに通っていました」という報告を受けた。

 彼女は2005年10-12月に東京クリニックに通院したそうだが、地方から東京・新宿の病院に行ったのは、こんな理由だったという。

「どこの精神科も予約3カ月待ちの病院が多かったのに、東京クリニックだけは遅い時間にも空いてて、電話したら『いつでも来てください』と言ってくれたから。ホームページも立派だったので、行ってみたんです」

 初診は院長が見て、薬の説明は女医がした。
 彼女は「最近、うつっぽいんです」と自己申告した。

 すると、院長は彼女に木の絵を書かせ、「これはもう完璧に鬱病のパターンだ」と言った。

 初診で5分しか話してないのに、レキソタン、アモキサン、睡眠薬2種が出た。

 高校時代にべつの精神科に通ったことがあった彼女は、「出された薬は普通にしては多かった」と感じた。
 実際、処方通り飲み始めると、毎日眠気でふらふらだった。

 2回目の時に、「じゃあ、元気が出る薬を出すよ」と言われた。
 ビニール袋に入れられたリタリンだった。

 彼女は2ちゃんねるの「リタリン」スレッドを見てみた。
 すると、東京クリニックが「あそこはリタリンを平気で出してくれるよ」という評判のクリニックだと知った。

 何度か通ううちに「そろそろリタリン切ってもいい?」と言われた。
だが、既にリタリンをもらえないと困るほどリタリン依存症になっていた。

 その頃、水商売の患者たちが「診察いらないんでリタリンだけちょうだい」と言っても1分だけ診察に入って、もらって帰って行くのを見かけた。

 「クリニックでは出す薬の名前と数もときどき間違えられたし、副作用の説明もなかった。依存症の説明もなかった」

 診察が終わった20代後半の男性患者が、付き添いの父親と一緒に「診察が早いし、毎度同じ薬の処方で治る見込みを感じない。なんとかしてくれ」と受付で訴え出たのも目撃した。

 すると院長が出てきて、「入院させるほどではないし、紹介状も書けないし、このまま通ってみては」とすごいキレた感じの剣幕だった。

 その場に居合わせた受診待ちの患者たちみんなが「この医者、やばい」と感じられるほどだった。

 この病院で病気を治すのは無理だ。
 彼女はそうとわかっていたが、「リタリンを出してもらうには仕方ない」と思いつつ通っていた。

 それでも、「このままリタリンを飲んで治らないままだったら…」という不安は募るばかり。

 在籍中の大学でカウンセリングを頼んだら、「リタリンをやるようなら受け付けない」と言われた。

 リタリンに依存していく自分が怖かったのと、東クリ院長が「あんたがうつだって自分で言ったんでしょ」と言ったことを自分のブログに書いたら、それを見た友達の先生が「移りなさい」とアドバイスをくれた。

 それをきっかけに、東京クリニックへの通院はやめた。

 ネットでも、いつ事件化してもおかしくないような書き込みがなされていた。
 彼女は言う。

「今思うと、ビルのテナントの1室にあった東クリの待合室は殺伐としていて、患者どうしが向かい合って座るから怖かった。でも、それを受付の人が見ていないし、非常階段にすぐ出れるのも(精神的に不安な患者が多いのに)危険だと思った。
 しかも、いつトイレに行っても、ストローが落ちていた。リタリンを粉にしてスニフ(※覚せい剤のように粉にして鼻から吸う)用に買っていることがわかる。ちゃらちゃらして、楽しみのために来ているような怖い人もいたし、やくざもいた」


 この事件の教訓は、おかしな医者には気をつけよう、というものではない。
 そもそも精神科医による暴行事件は、しばしば報道されている。
 mixiにも、そうした問題を摘発するコミュがある。

 それでも、多くのジャーナリストは、コメントをくれる精神科医に対して好意的だ。

 日本の精神科医が薬物療法に依存し、患者が続々とオーバードーズ依存症になって死んでいるレポートを書いているライターは、僕(今一生)くらい。

 しかし、孤軍奮闘でもマイペースで戦うつもりだ。
 これ以上、友人が精神科医の大量に買わせる薬で死んでほしくない。

 患者が死んで、医者が平気で儲かり続ける現在の日本の精神科医療は、完全に間違っている。

 かつてはオーバードーズ依存症になっていたが、今は薬物療法を辞めて社会復帰していく自信が生まれた人の話を聞きたい。

 現在もオーバードーズ依存症そのものだったり、友人や知人に薬を譲渡・売買しているという人の話を聞きたい。

 該当する方は気軽にメールを送ってほしい。
 テレビの企画や、体験談を集めた書籍の企画を立て、形にしてみたい。
 もう、クスリなんかで友人が死んでいくのを見たくないのだ。



[2ちゃんねるの東京クリニックに関するスレッド]

 事件前から「リタリンを出してくれる病院」として話題になっていたことがわかる。

http://life8.2ch.net/test/read.cgi/utu/1169097875/l50

[都議会録]

 東京クリニックについては「都内のクリニック」という匿名表現で、その処方や診療に関する問題点をめぐって、昨年12月に東京都議会で都議会議員・柿沢未途氏が本会議において質問している。

http://www.gikai.metro.tokyo.jp/gijiroku/honkaigi/2006-4/d5146311.htm

[都議会への働きかけ]

 上記の質問は、「市民の人権擁護の会」が協力者を通じてこの議員の方に質問してもらったそうだ。
 その会は、日米の向精神薬の害悪について告発している団体。
 下記に公式サイトがあり、医者の出す薬害について詳細な資料をアップしている。

http://www.asahi-net.or.jp/~yw6m-ozw/cchr/

[mixiのコミュ]

 薬剤メーカーをスポンサーにしたい日本のマスメディアは報道したがらないが、現実に精神科医の処方する薬物に依存し、副作用の倦怠感を持て余してオーバードーズ(※処方量以上の摂取)が辞められなくなって、突然心停止で死んでしまうケースが後を絶たない。
 精神の不安定な患者に平気で薬を渡し、死んだら患者の薬管理能力のせいにするのは、いかがなものか?

http://mixi.jp/view_community.pl?id=1347706
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テーマ:薬・医者・病院等 - ジャンル:心と身体

コメント

>ライターで精神医療における薬の現状についてレポートを書いている方はほかにも多く存じ上げますが…。いい過ぎでしょう。

 そりゃあ、クスリの現状について書いている人はいっぱいいるでしょうが、処方薬で死者が出ている事実を明確に示し、精神科医の処方について警鐘を鳴らしている人は、僕くらいしかいないはずですよ。


>諸外国での療法についてはどのようにお考えでしょうか。たとえば、作業療法やカウンセリングなどを主体としている、と言いたいのですか?

 それは国に拠りますが、日本ほど薬に頼った医療になっている国はほかにありません。
 倍の人口のいるアメリカですら、「薬を使う医者は無能」という空気が90年代後半から出始めているくらいですから。
 クスリ以外にも山ほど療法はあり、個別の症状に
照らして必要な処方を施すのがまっとうな医療というものでしょう。
 

>精神科で処方される薬にも多く種類がありますね。例を挙げれば、ベンゾジアゼピン系製剤は極めて安全な作用機序であり、パニック障害や不安神経症には特効薬的な効き目を持ちます。依存性については認められていません。これに依存する場合は当人の症状の問題でなく、別の問題に起因します。

 化学成分に依存性があるかどうかは、依存症の観点では一つの視点にすぎません。
 患者がクスリ以外の依存症を既に患っている時には、オーバードーズ依存症になるのは予見されてしかるべきものです。
 また、効能が良いクスリほど、それと同等の副作用があり、「極めて安全」な薬という表現は、効能が低いことを意味します。
 いずれにせよ、オーバードーズによって溶け残った錠剤がのどにまで上ってくれば、当然、窒息死の恐れがあり、それよる死も多数報告されています。
 成分だけでいえば、3世代に渡る臨床実験がなされていない以上、隔世遺伝によって次世代の子どもへの影響については未知数であり、これについても「極めて安全」というには早過ぎる、というのが冷静なものの見方というものでしょう。


>精神医学、脳生理学、薬学について専門的にお勉強なされたことはどの程度あるのですか。ライターであるから、または取材をしているから、ということで、自分がこの分野の専門だというのであれば、ライターとしての意識が足りないように思いますよ。

 まず、僕は専門家を名乗ってはいません。
 それに、精神医学的に妥当であれば、クスリをデフォルトにした医療が正しいというあり方にも疑問を感じています。
 さらに言うなら、「偏っていない」言説が本当にあるのかも疑わしいと思います。
 心理学では客観性を主張した瞬間に権力的であるという見方をしますが、医療をめぐる言説についても「専門」「客観」という自称こそが怖い、と感じています。
 厚労省ですら、医者が医者を監督する形でしか実際に医療現場への指導が行われていない現状を見れば、仲間うちの身びいきになってしまい、医者どうしがかばい合う形でしか現実の医療が行われないし、改善されもしないんですよ。
 教育が文部科学省では充足されないために経済産業省がキャリア教育を公教育に導入し始めたのと同様に、厚労省が指導できない医療現場に対しては法務省が指導せざるを得ないところまで、現状の薬に依存したあり方が問題視されていくと思いますよ。
 このように、精神科医による間違った医療体制は、精神医学そのものに深く食い込むよりも、それが社会的に妥当なものかどうかこそが問われるべきだろうと視点で、僕はこの問題に関心を抱いているんのです。
 
【2007/06/17 01:08】 URL | con #-[ 編集]
 > 日本の精神科医が薬物療法に依存し、患者が続々とオーバードーズ依存症になって死んでいるレポートを書いているライターは、僕(今一生)くらい

 ライターで精神医療における薬の現状についてレポートを書いている方はほかにも多く存じ上げますが…。いい過ぎでしょう。

 「日本の精神科医が薬物療法に依存」しているとおっしゃいますが、では、諸外国での療法についてはどのようにお考えでしょうか。たとえば、作業療法やカウンセリングなどを主体としている、と言いたいのですか?

 精神科で処方される薬にも多く種類がありますね。例を挙げれば、ベンゾジアゼピン系製剤は極めて安全な作用機序であり、パニック障害や不安神経症には特効薬的な効き目を持ちます。依存性については認められていません。これに依存する場合は当人の症状の問題でなく、別の問題に起因します。

 お答えいただきたいのは、精神医学、脳生理学、薬学について専門的にお勉強なされたことはどの程度あるのですか。ライターであるから、または取材をしているから、ということで、自分がこの分野の専門だというのであれば、ライターとしての意識が足りないように思いますよ。
【2007/06/16 22:36】 URL | に #CFjv0UL6[ 編集]
 ブログ記事を自己満足で書くほどヒマじゃないですよ、プロのライターはね。

 いずれにせよ、「人による」という言い方は、真実をあいまいにするばかりで、心臓バクバクで無気力というクスリの副作用の現実を見たくないあなた自身の不安がそう書かせたのでしょう。

 リタリンの処方あるいは向精神薬の処方は、30年前と現在ではまるで違っていて、薬をいっぱい出す現在の精神科医療が医者を食わせるためにそうなっている以外の理由はないんですよ。

 生き残りたかったら、現実と向き合い、医者にだまされないようにすることですな。
【2007/06/05 13:32】 URL | con #-[ 編集]
かたよりすぎ、ただの自己満足記事
公平さもないし、リタも人によって効き目はまちまち
主成分の1錠中塩酸メチルフェニデート 含有量1%
やで、これを本当に必要としてる、人がいること忘れずに
【2007/06/04 05:23】 URL | ZETMAN #X4F850qI[ 編集]
この人、暴力は当たり前。ちょっとしたことでキレる。本人が精神疾患と、誰もがおもうでしょう。キレ方も半端ではない。殺される。お金にもとっても汚い。人から脅し取るのはお手の物です。
【2007/03/02 02:28】 URL | みーな #-[ 編集]
東京クリニック院長に対する初公判が開かれます。

被告人:伊沢純
罪名:傷害罪
日時:2007年2月26日(月曜日) 午後2時30分より
場所:東京地裁407号法廷
傍聴可能(開始時刻より5~10分前に法廷に入ればOK。席は20くらいある。先着順)

是非取材にお越し下さい。
【2007/02/22 22:42】 URL | kebichan55 #F.DtgnSc[ 編集]

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 '97年「Create Media」名義で編集した『日本一醜い親への手紙』がベストセラーに。
 '99年に発表した『完全家出マニュアル』で造語した「プチ家出」が流行。
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