オルタナティヴでいこう! ~告知ブログ
人は時に壁にぶつかる。でも、視点を変えれば、「想定外」の解決策が見つかるのさ!

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関東に引越しするならゲストハウス!

 明日(2月28日)、『親より稼ぐネオニート』(扶桑社新書)という新刊が全国の書店で発売されます(ネットでも買えるけど)。

 そこでは、ネット・ビジネスと一緒に、家賃収入こそが手堅い安定収入になるので、ゲストハウスを個人運営している人のルポも収録しています。

 ゲストハウスについてよくわからない人は、このブログの右上の「ゲストハウスに住もう!」をクリックしてみてください。

 極端なメリットだけを言うと、首都圏で2万円台で1か月住めます。
 礼金・敷金・仲介手数料・更新料0円で、しかも連帯保証人もいりません。
 それが、ゲストハウスのいいところ。

 今春から首都圏の大学や専門学校に入学が決まった人や、東京で働く予定のある人は、引っ越し前にゲストハウスについて知っておくと、あとで損をせずに済みます。

 少なくともレオパレスのような高い賃貸に住むよりは、ゲストハウスで低家賃でみんなとわいわい共同生活を始めたほうが楽しいはず。

 しかも、東京に不慣れな人でも、いきなり同じ住まいで仲間ができますから、好都合。

 もっとも、ゲストハウスには、独特のルールがあります。
 それは、いろんな面で自己責任を旨とすること。
 その詳細な住人ルポについては、下記の本を読んでください。
 
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 また、ゲストハウスに興味を持ち、自分でも運営し、家賃収入を得たいという方は、ぜひ下記の新刊を読んでみてください。

neoneet.jpg


 日本型ゲストハウスは、どれも社員寮や民家、老朽化したアパートやマンションを戸別に貸し出されたものですから、建物自体は古いものです。
 そのままであれば、大家さんは固定資産税を払うだけになってしまうので、ゲストハウス業者はそこに目をつけ、格安で1軒丸ごと借り受けて部屋別に賃貸しているわけです。

 前述の1か月2万円というのは、6畳ほどの部屋に2つほど2段ベッドを置き、4人が利用した場合の一人当たりの家賃です。
 しかし、公共料金が家賃額面に入っていたり、共同のリビングが利用できるなど、寝るだけに帰るような暮らしの方なら、これで十分。

 こうしたルームシェアで借りるありようを「ドミトリー」(雑居室)と呼びますが、「シングル」と呼ばれる個室もあり、個室の場合の1か月家賃では23区内でも5~12万と幅があります。

 個室には、シングルベッド、エアコン、収納、時にはテレビまでも常設されているので、大がかりな引っ越しも不要で、カバン一つで入ってくる人も珍しくありません。

 引っ越す前に、ぜひゲストハウスについて調べ、より良い共同生活を楽しんでもらえれば、うれしいです。
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テーマ:仕事論 - ジャンル:就職・お仕事

「エヴァ世代」はニートから這い上がれる!

 大ヒットアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』が、ハリウッドで実写映画化されるというニュースは知っていた。

 しかし、その後ぱったりと追加情報がなかったし、探しもしなかったので放置していたら、昨日、友人から「You Tubeに予告編らしいのが上がってるよ」と教えられた。

 You Tubeには、それらしいのがいくつかあった。
 それが下記リンク。
http://www.youtube.com/watch?v=AMTFuCuQzT8&mode=related&search=

 主人公の碇シンジくん役は、どうやら『ロード・オブ・ザ・リング』に主演したオドオド目線の彼だ。
 まさに、ピッタリ。

 というか、キャスティングはもちろん、世界観や音楽も、まるでこの実写版を作るための壮大な絵コンテがアニメ版だったかのような印象を受けた。

 それほど『エヴァ』は、既に世界中の共通語になっているのだろう。
 そして、それを支持した世代(現在30代前半から20代前半)にとって、現実と向き合うことへの勇気が試されているのだ。

 「エヴァ世代」にとっての現実は、就職難だ。

 労働を理不尽な行為として受け止めてしまうひきこもり的な感性は、衣食住が労働を動機づけられない成熟社会の若者の共通項だろう。

 シンジくんが「逃げちゃダメだ」と連呼しながら、戦いの前線に立つ自分を自分で鼓舞するしかない状況とその痛みは、「エヴァ世代」にとっては就職戦線を勝ち抜くか、ニートになるかという2択を迫られているかのような現実に通底している。

 昨日、僕は小学6年生の甥っ子から「面白いフラッシュアニメがあるよ」と教えられた。
 なんと、それは「残酷なニートのテーゼ」というものだった。

 それが下記リンク。
http://www.geocities.jp/after_lalala/neet.html

 そのフラッシュでは、ハローワークでも仕事を見つけられなかった若者が、「青年よ、ニートになれ」と嘲笑の的になっている。

 小学生たちの間で笑われてしまうこのフラッシュのニート青年は、「会社に入らなければ、即ニート」という短絡的な理解の産物だ。

 「就職=入社」という進路しかないと思うのは、みんなと同じ顔、みんなと同じ技能の労働者をところてん式に作ろうとした旧式の教育を受けた「エヴァ世代」の不幸だろう。

 「エヴァ世代」以前であれば、就職氷河期は無縁だったし、「エヴァ世代」以後の10代であれば、既に経済産業省による就労教育で「あなたの店を持つには」という自営業への道すら公教育に導入されているし(※2002年度以後)、文部科学省では1997年からキャリア教育と称して職場体験をさせている。

 「エヴァ世代」に施されたのは、若者自立塾やジョブカフェのような厚生労働省によるアフターサービスだけだ。
 しかも、それは「正規雇用に定着させる」という当初の目的からすれば、十分な成果を上げていない。

 そもそもハコモノを作っては不良債権にしてしまう厚生労働省のような役所が、既に正社員として採用された同世代のサラリーマンよりも「稼げる人材」にニートを育成するだけの優れたスキルを持っているとは、信用しがたい。

 彼らは、就労支援のために親から新たな出資を受けてそういう施設に足を運んでも、結局はニートになり、生活保護の対象にもされず、親が老いていけば、「自殺するか、親を殺すか」という2択を迫られるだけなのだ。

 しかし、そういう現状を打破するために、オルタナティヴな発想(=2択以上の選択肢を生み出す思考術)が必要なのだ。

 それは、ニートそのものの暮らしを続けながら不労所得をきっかけに自営業へと成長し、親より稼げるようになる「ネオニート」への道だ。

 親がまだ健在あるいはボケないうちに(=生活のことを考えずにいられる期間に)不労所得に目覚め、自分にとって関心のある分野で自分が無理なくマイペースで稼げる方法や技術を身につけ、親の年収を超すように動くことだ。

 ニートから稼げるようになって自立し、社会復帰していくには、「ネオニート」をめざす以外に選択肢はない。

 簡単に言えば、会社に雇用されるような狭き門を選ぶよりも、マイペースで稼げる自営業を始めたほうがいいという考え方だ。

 そして、既にニートやフリーターから「ネオニート」に進化し、この生きずらい時代をサバイバルした若者たちが続出している。

 彼らは「エヴァ世代」であるからこそ、その痛みをふまえつつ、絶望の「底」を知ったとこから親より稼げるようになったのだ。

 「エヴァ世代」の若者には、人に愛されたいという思いが強い。
 ただ愛を欲しがってばかりでは稼げないが、逆にみんなを愛そうという逆転の発想をすれば、「愛されたい思い」はむしろ稼ぐ力になる。

 端的に言えば、「エヴァ世代」は、自分が愛されるようにみんなを愛そうと思い直した瞬間から短期間で稼げる力を秘めているのだ。

 だから、1~2年という短期間で年収1000万円とか月収300万円という数字を達成した若者が続出しているんだと思う。

 そこで僕は、『親より稼ぐネオニート ~「脱・雇用」時代の若者たち』(扶桑社新書)という本を書いた。

 2月末に発売されるが、既にネット予約が始まっている。
 それが下記リンク。
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=R0244014

 表紙には、テリー伊藤さんが宣伝コピーを寄せ、ベストセラー『下流社会』の著者・三浦展さんと、やはりベストセラー『ワーキングプア』の門倉貴史さんが、本書の最後で僕と座談会をしてくれた。

 「自分探しなんてやめて、意味なんか考えず、とにかく会社に入れ」という説教にウンザリしているニート自身はもちろん、下記のような方々にもぜひ読んでほしいと思う。

●ニートになる不安のある若者
●既にニートで社会復帰したい当事者の方
●子どもをニートにしたくない保護者の方々
●キャリア教育に興味のある方
●生活保護が打ち切られる不安に怯えている方
●ニートや就労支援に興味のある方
●「とにかく働け」と説く従来のニート本にはうんざりと思う方
●労働社会学に興味のある方
●若者文化の最先端を知りたい方
●ゲストハウスを個人で運営したい方
●一生働くより稼ぎたい年齢まで稼いだらリタイヤしたいという方


 「エヴァ世代」は、みんなと同じやり方より、自分らしいやり方を貫く時に力を発揮する。

 自分ができることは、実は豊富にある。
 そこに気づけば、ニートのまま悲劇を迎えることなど防げる。
 「エヴァ世代」は、決して不幸なだけの世代ではないのだ。 

テーマ:新世紀エヴァンゲリオン - ジャンル:アニメ・コミック

ゲストハウスに興味のある方々へ

下記のイベントに不肖・今一生、出演します。



★★★2月22日は、いたばし・まちづくりサロン★★★

 板橋区の大原社会教育会館で
毎月様々な分野から講師を招く公開講座をNPO
開催してます。

 今月は「新しい若者の暮らし・ゲストハウス」。
 集まって住む感覚が若者に広がっています。
 新しい住まい方と、その背後にある意識と課題を考えます。

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★2月のまちづくりサロン(広報いたばし掲載)

○「新しい若者の暮らし・ゲストハウス

○内 容
 ~若者たちの暮らしに新しいカタチ、ゲストハウスが増えています。
  その実態と背景を考えます~

○助言者
 今 一生(ライター&編集者)
 『ゲストハウスに住もう!/TOKYO非定住生活』(晶文社)著者
 http://www.createmedia.co.jp/

○日時=平成19年2月22(木)
 18時30分~20時30分

○会場=大原社会教育会館

○入場無料

○申込=要・当日直接会場へ

○共催=NPO法人板橋まちづくりセンター

○問合せ=大原社会教育会館
 TEL3969-0401 FAX3969-0403

大原社会教育会館(都営三田線 本蓮沼駅 徒歩5分)
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/kshogaku/osya-all.files/osya-top.htm





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テーマ:建物外観デザインと機能アップ例の紹介 - ジャンル:ライフ

儲かる医者と、死にゆく患者

 先月、こんな記事が新聞に載った。

○女性患者に暴行、新宿のクリニック院長逮捕

 女性患者の頭を壁にたたきつけてけがを負わせたとして、警視庁新宿署は傷害容疑で東京都新宿区歌舞伎町の「東京クリニック」院長、伊沢純容疑者(36)=新宿区新宿=を逮捕した。

 「両手で押し出しただけ」と容疑を否認しているという。伊沢容疑者は昨年夏、男性患者に暴力を振るい骨折させたとして傷害容疑で書類送検されている。

 調べでは、伊沢容疑者は昨年12月、受診に来た20代の女性の髪の毛をつかみ、壁に頭をたたきつけるなどして3週間のけがを負わせ、付き添いの夫に対しても、のどをつかむなどしてけがを負わせた疑い。

 女性が診察結果の説明を求めたことに腹を立て、「説明しても分からないだろう」などと言って暴力を加えたという。
 伊沢容疑者に関しては、ほかにも暴力を振るわれたなどとする相談があるという。

 同クリニックは心療内科と精神科、皮膚科などの診療科目がある。
(産経新聞2007年1月23日付より)



 この事件が話題になった直後、地方のある大学に通う女子学生から「私もそこに通っていました」という報告を受けた。

 彼女は2005年10-12月に東京クリニックに通院したそうだが、地方から東京・新宿の病院に行ったのは、こんな理由だったという。

「どこの精神科も予約3カ月待ちの病院が多かったのに、東京クリニックだけは遅い時間にも空いてて、電話したら『いつでも来てください』と言ってくれたから。ホームページも立派だったので、行ってみたんです」

 初診は院長が見て、薬の説明は女医がした。
 彼女は「最近、うつっぽいんです」と自己申告した。

 すると、院長は彼女に木の絵を書かせ、「これはもう完璧に鬱病のパターンだ」と言った。

 初診で5分しか話してないのに、レキソタン、アモキサン、睡眠薬2種が出た。

 高校時代にべつの精神科に通ったことがあった彼女は、「出された薬は普通にしては多かった」と感じた。
 実際、処方通り飲み始めると、毎日眠気でふらふらだった。

 2回目の時に、「じゃあ、元気が出る薬を出すよ」と言われた。
 ビニール袋に入れられたリタリンだった。

 彼女は2ちゃんねるの「リタリン」スレッドを見てみた。
 すると、東京クリニックが「あそこはリタリンを平気で出してくれるよ」という評判のクリニックだと知った。

 何度か通ううちに「そろそろリタリン切ってもいい?」と言われた。
だが、既にリタリンをもらえないと困るほどリタリン依存症になっていた。

 その頃、水商売の患者たちが「診察いらないんでリタリンだけちょうだい」と言っても1分だけ診察に入って、もらって帰って行くのを見かけた。

 「クリニックでは出す薬の名前と数もときどき間違えられたし、副作用の説明もなかった。依存症の説明もなかった」

 診察が終わった20代後半の男性患者が、付き添いの父親と一緒に「診察が早いし、毎度同じ薬の処方で治る見込みを感じない。なんとかしてくれ」と受付で訴え出たのも目撃した。

 すると院長が出てきて、「入院させるほどではないし、紹介状も書けないし、このまま通ってみては」とすごいキレた感じの剣幕だった。

 その場に居合わせた受診待ちの患者たちみんなが「この医者、やばい」と感じられるほどだった。

 この病院で病気を治すのは無理だ。
 彼女はそうとわかっていたが、「リタリンを出してもらうには仕方ない」と思いつつ通っていた。

 それでも、「このままリタリンを飲んで治らないままだったら…」という不安は募るばかり。

 在籍中の大学でカウンセリングを頼んだら、「リタリンをやるようなら受け付けない」と言われた。

 リタリンに依存していく自分が怖かったのと、東クリ院長が「あんたがうつだって自分で言ったんでしょ」と言ったことを自分のブログに書いたら、それを見た友達の先生が「移りなさい」とアドバイスをくれた。

 それをきっかけに、東京クリニックへの通院はやめた。

 ネットでも、いつ事件化してもおかしくないような書き込みがなされていた。
 彼女は言う。

「今思うと、ビルのテナントの1室にあった東クリの待合室は殺伐としていて、患者どうしが向かい合って座るから怖かった。でも、それを受付の人が見ていないし、非常階段にすぐ出れるのも(精神的に不安な患者が多いのに)危険だと思った。
 しかも、いつトイレに行っても、ストローが落ちていた。リタリンを粉にしてスニフ(※覚せい剤のように粉にして鼻から吸う)用に買っていることがわかる。ちゃらちゃらして、楽しみのために来ているような怖い人もいたし、やくざもいた」


 この事件の教訓は、おかしな医者には気をつけよう、というものではない。
 そもそも精神科医による暴行事件は、しばしば報道されている。
 mixiにも、そうした問題を摘発するコミュがある。

 それでも、多くのジャーナリストは、コメントをくれる精神科医に対して好意的だ。

 日本の精神科医が薬物療法に依存し、患者が続々とオーバードーズ依存症になって死んでいるレポートを書いているライターは、僕(今一生)くらい。

 しかし、孤軍奮闘でもマイペースで戦うつもりだ。
 これ以上、友人が精神科医の大量に買わせる薬で死んでほしくない。

 患者が死んで、医者が平気で儲かり続ける現在の日本の精神科医療は、完全に間違っている。

 かつてはオーバードーズ依存症になっていたが、今は薬物療法を辞めて社会復帰していく自信が生まれた人の話を聞きたい。

 現在もオーバードーズ依存症そのものだったり、友人や知人に薬を譲渡・売買しているという人の話を聞きたい。

 該当する方は気軽にメールを送ってほしい。
 テレビの企画や、体験談を集めた書籍の企画を立て、形にしてみたい。
 もう、クスリなんかで友人が死んでいくのを見たくないのだ。



[2ちゃんねるの東京クリニックに関するスレッド]

 事件前から「リタリンを出してくれる病院」として話題になっていたことがわかる。

http://life8.2ch.net/test/read.cgi/utu/1169097875/l50

[都議会録]

 東京クリニックについては「都内のクリニック」という匿名表現で、その処方や診療に関する問題点をめぐって、昨年12月に東京都議会で都議会議員・柿沢未途氏が本会議において質問している。

http://www.gikai.metro.tokyo.jp/gijiroku/honkaigi/2006-4/d5146311.htm

[都議会への働きかけ]

 上記の質問は、「市民の人権擁護の会」が協力者を通じてこの議員の方に質問してもらったそうだ。
 その会は、日米の向精神薬の害悪について告発している団体。
 下記に公式サイトがあり、医者の出す薬害について詳細な資料をアップしている。

http://www.asahi-net.or.jp/~yw6m-ozw/cchr/

[mixiのコミュ]

 薬剤メーカーをスポンサーにしたい日本のマスメディアは報道したがらないが、現実に精神科医の処方する薬物に依存し、副作用の倦怠感を持て余してオーバードーズ(※処方量以上の摂取)が辞められなくなって、突然心停止で死んでしまうケースが後を絶たない。
 精神の不安定な患者に平気で薬を渡し、死んだら患者の薬管理能力のせいにするのは、いかがなものか?

http://mixi.jp/view_community.pl?id=1347706

テーマ:薬・医者・病院等 - ジャンル:心と身体

能力差にこそ賃金が派生する!

 ニート&フリーターの暮らしから脱却する方法について、「とりあえず自分探しをやめて意味もなく就職してみるしかない」と説く40代後半以上の識者は少なくない。

 しかし、それができるなら、とっくにやっているだろう。
 それができないから仕事に就けずにいるのだと、40代前半の僕は考える。

 なぜ、できないのか。
 一つには、職業技術のない彼らを拒む企業の論理があり、大企業の9割は「フリーターを正社員にしたくない」と答えているほど、雇用が狭き門になっている時代状況があるからだ。

 一方、当事者である1970年代以後に生まれた世代の内面の問題もある。

 彼らの世代にとって、自分らしさにこだわることこそが自分が自分であることの証であり、自尊心だからだ。

 自分らしくいられない会社で、意味もなく汗を流す理不尽さに耐えようと思えば、精神的におかしくなってしまう。
 それを「怖い」と感じるのは、きわめて健康なことだと思う。

 しかし、40代後半以上には、そうした若者の内面の切実さに関心を持つ作法そのものがない。

 50代になれば顕著だが、ニートやひきこもりの子どもを持つ親たちの世代にとっての愛とは「世間並に心配すること」だ。

 50代の親にとっての関心事は、わが子が世間並の年収を得ているかどうかだけという1点に尽きるし、わが子が何を生き甲斐やときめきの対象にしているかについては、ほとんど関心を持っていないといっていい。

 いや、もっとハッキリ言うなら、彼らの世代の人間は、自分とは違う時代状況や境遇の人間について関心を持って接するという愛し方を知らないし、学んでいない。

 そういう意味では、彼らにとって「愛」は贅沢品なのだ。

 しかし、現在、20~30代のニートやひきこもり、フリーターといった「自分探し」のモラトリアム(猶予期間)を生きている若者にとって、自分の関心事に対してなんら関心を抱いてくれない親は「自分を愛してくれない人間」に映る。

 本当は、親は8ビットパソコンのようなものであり、「愛」というスペックもそれを実現させるOSも積んでいない旧式の存在にすぎない。

 そうとわかれば、親から愛されることなんて早々にあきらめて、親の保護の下(実家)で暮らす人生から抜け出し、一人暮らしを目指すのが、親子間の内戦を避ける知恵だ。

 逆に言えば、愛を知らない親に対して「愛されたい」と望んだり、「俺のことを理解してもらおう」と甘い夢を見ること自体が、内戦の火種をくすぶらせてしまうといえる。

 その結末が、家族内殺人や自殺であることは言うまでもない。

 時代が、雇用を狭き門にしているならば、自営業を起業し、自分が困らない収入手段になるように努め、親からトイレットペーパーを買ってもらう日々から離脱するほうが、自由で、自分らしい人生を手に入れられる。

 「なんとか就職しなさい!」という説教を聞きたくないなら、会社に行かずに自分で金を稼ぐ技術を磨くしかない。

 実際、自営業のほうがマイペースで稼げるし、自分の得意分野や趣味、関心事を活かせるし、毎日のスケジュールだって思うがままだ。

 それに、何よりも他人と比べて有能である必要がないのが、自営業の最大の魅力だと言えるだろう。

 今の自分の能力のままでも、必ず「それより下のレベル」は存在するから、自分の能力に見合うニーズさえ想像できれば、儲けられる余地は腐るほどある。

 僕がライターをやっているのも、世の中には「書くのが苦手」「私には書く自信がない」という人がいっぱいいるからだ。

 僕にとっては、書く作業なんて朝飯前だ。
 だから、ライターという仕事を選んだ。

 しかも、他の人と同じ分野だと競争相手が増えてしまって疲れるばかりだから、競争相手の少ない分野で誰も書かないようなネタや主張をすることにしている。

 4,5年前から教育雑誌で書きだしたのも、教育分野の雑誌の書き手は現役の教師や大学の先生ばかりで、在野のライターの参加が少ないと思ったからだ。

 しかも、学校の外側で生徒たちが何をしているかは、先生や大学教授より、若者取材を長く続けてきた僕のほうが知っている。

 だから、現役の先生も舌を巻くようなシーンを描けるし、連載もすぐにとれたし、学校や教職員組合の講演依頼もどっと増えた。

 ニートやひきこもりでも、そういう「自分にとって朝飯前」の技術で「競争相手がいない」市場で仕事をすれば、無理なく稼げるだろう。

 「自分にとって朝飯前」の技術は、自分にとって当たり前すぎて誰でもできそうなものに見えてしまうから気づきにくいかもしれない。

 しかし、「自分より下」のレベルの人には、お金を払っても欲しい「ありがたい技術」に見えるものだ。

 たとえば、検索エンジンで1分もかけずにお目当てのサイトを見つけることも、パソコンが苦手な中高年のおっさん達には魔法に見える。
 おっさん達がその早い検索技術を知りたければ、相応の金を出すだろう。

 携帯で気に入った曲の着メロをダウンロードすることも、機械音痴の主婦や身体障害者には困難だ。

 出版界でも「今更人に聞けない○○」といった本がしばしばベストセラーになったりするが、自分と同じようにみんなも出来るはずだと思っていた技術が案外、金になるものなのだ。

 つまり、賃金とは技術や能力のない者からある者へ流れ着いた金なのだ。
 自営業で大事なのは、その技術をもっとも切実に必要としているのは誰なのかを想像し、そこで「自分にとっては朝飯前」の技術が高く売れることに気づくことだ。

 ブログやgaiaxのような登録だけで立ち上がる簡単なホームページを設けることさえ困難な人も意外に多い。

 60代以上の年金生活者、障害者、シャバに出てきたばかりの前科者、機械音痴の主婦などを対象に、公民館の部屋を借りて「超初心者のためのホームページ講座」を開き、パソコン購入から起動、ブラウザの基礎、検索エンジンの使い方、ブログの開設、パスワードの設定など、手取り足取り教えてあげたり、プリントを配るなどすれば、まとまった金になるだろうし、生徒個々への自宅訪問相談に対応し、時給をもらえば、1人くらいの生活費はまかなえるだろう。

 他にもいろいろ「自分にとっては朝飯前」の技術はあるだろうし、それは他人から見れば魔法に見えるだろうから、周囲の人間に「僕を見ていて『すげー!』と思ったことは何?」と聞きまわれば、「自分にとって朝飯前」の技術とそれで稼げる市場が見えてくる。

 そうすれば、ニートもマイペースで自営業で稼げるのだ。
 誰に急かされることもなく、稼ぎたいときは稼ぎ、寝たい時は寝られる生活を送りたいのであれば、そうやって自分の技術の価値に気付くことが先決だ。

 ネット・ビジネスやゲストハウス自営なども、その一つだ。
 だから、僕はニートやひきこもりの社会復帰のために新しい本を書いた。

 それが、『親より稼ぐネオニート/「脱・雇用」時代の若者たち』(扶桑社新書)だ。

 今月末には発売されるが、ネットでは既に予約注文を受け付けている。
 売り切れになる前に、ぜひ下記リンクをクリックし、予約されたい。

http://www.7andy.jp/books/detail?accd=R0244014

テーマ:ニート - ジャンル:就職・お仕事

プロフィール

今一生 con isshow

Author:今一生 con isshow
 ライター・編集者。
 '97年「Create Media」名義で編集した『日本一醜い親への手紙』がベストセラーに。
 '99年に発表した『完全家出マニュアル』で造語した「プチ家出」が流行。
 著書に『ゲストハウスに住もう!』(晶文社)、『下流上等』(学事出版)、『「死ぬ自由」という名の救い』(河出書房新社)など多数。
◎公式サイト
◎今一生の本

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■ネオニートへの道
■クスリをやめたいあなたのために

■ミス御隠居の無責任日記
芸能時事ネタで笑えるのほほん日記。


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ライター&エディターのロイ渡辺くんのブログ。


■バルセロナの日本人女性
”バルセロナ嫌い”なのに在住7年――英語翻訳家のちょっとハイソ な日常を英語バイリンガルでお届け。


■インドで豆腐屋になろう!
豆腐屋の娘でも無いのに、東京で豆腐屋修行するちべまろさんのブログ。



■レンタル空手家
ひきこもりや精神的に弱い人の自宅や近所に出向いてくれる空手家のブログ。



■世界の片隅から、映画を観る。
心動かされた映画を紹介するまこと(仮名)さんのブログ。



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