オルタナティヴでいこう! ~告知ブログ
人は時に壁にぶつかる。でも、視点を変えれば、「想定外」の解決策が見つかるのさ!

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信田さよ子さんの話を拝聴しよう!

 原宿カウンセリングセンターの所長で、臨床心理士の信田さよ子さんの講演DVDが発売されています。

 タイトルは、『問題を抱えた家族への援助と支援の実際』。

 90年代に、「アダルトチルドレン」(AC)や「共依存」という言葉を日本で流行させ、精神科医療では解決できなかった親子間、家族間のトラブルに明快な解決と回復をもたらした信田さんの仕事ぶりは、今日においてますます重要なものになっています。

 21世紀に入ってもなお、精神科医療のほうは患者個人の人格に拘泥し、患者を苦しみに追い詰めている「関係」の内実に踏み込むこともなければ、薬物療法に偏重した医療によって、多くの患者を薬物依存症に導いてしまっています。

 しかも、自殺対策にすら、そのような精神科医たちの活躍が国や自治体などの行政から望まれているので、この10年間、自殺者数は横ばいです。

 信田さんの運営する原宿カウンセリングセンター(HCC)では、精神科に何年も足を運んだのにいっこうに苦しみが終わらない人さえも駆け込んでくるそうです。

 そりゃそうです。

 信田さんは、目の前の相談者自身が望む解決や回復を重視するのに対して、精神科医療では精神科医自身が「治った」状態を一義的に決めてしまうのですから、延々と何年も薬を飲んでも、どれだけお金を費やしても苦しみが何も変わらない患者が「これはおかしい」と当事者として気づくのも時間の問題なのです。

 精神科医は、自分の収入に見合っただけの成果を患者に示していません。
 それどころか、治療の行方をまるで自然現象のようにとらえて、3年も5年も通院させている現実に何の疑いも抱いていないのです。

 信田さんは「とりあえず3か月通ってください」と言うそうです。
 昔、信田さんとリストカットで悩める若者に対してどうしているのかと聞けば、「切り始めて何年も経っていないのなら、たいていは3か月で十分切らなくなります」と公言していらっしゃいました。

 プロのカウンセリングとは、そういう成果を締め切りまでに確実に出すものなんですね。
 では、そこにはどんな新たなアプローチや解決の視点があるのか。
 それを語っているのが、このDVDなのです。

 これで、3990円(税込)は安いです。
 臨床心理を学ぶ大学生や、援助職に就こうとしている人は必携です。

 信田さんはなかなか全国に講演に行けませんが、とりあえずこのDVDがあれば、これまで大学やインターンなどで頭でっかちに学んでしまっている人も、目が覚めるように臨床の現場の面白さに気づくことでしょう。

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テーマ:AC(アダルトチルドレン) - ジャンル:心と身体

「自殺zeroキャンペーン」の健全化のために

 「自殺zeroキャンペーン」に、否定的な意見が集まっている。

http://news.ameba.jp/2007/09/7254.php


 上記のサイトを見てもらえればわかるだろう。

 なぜ、否定的な意見を持つ人や、不快に感じる人がいるのかについて、キャンペーンの主体であるポジメディア代表のオキタリュウイチ氏や、そのスタッフは、十分に知る必要があると思う。

 僕自身は、「自殺者を減らしたい」という思いには共感できる。
 そして、それを組織だって運動化しようという動きにも共感できる。

 なぜなら、鬱病対策で精神科医に金をもっと握らせればなんとなるように考えている厚労省の行政のあり方には懐疑的だし、NPOライフリンクのように自殺者の遺族を味方につけるばかりで、「死にたい」と考える当事者に自ら向き合う活動が見られないような運動も、困りものだからだ。

 上記のような従来のあり方は結局、「自殺してほしくない」と考える傍観者が一方的に「死なないで」と迫ってくるおせっかいな「自称・正義の使者」であって、実際に「自殺したい」と願う当事者の立場には立っていないからだ。

 「自殺したい」と望む人は少なからずいて、現実に3万人以上も自殺している。
 それが、今日の日本だ。

 しかし、そうしたマクロな見方をしていれば、結局は数の多さに目を奪われがちになる。

 もっと、当事者それぞれの抱える事情に関心を持って、自ら「死にたい」と言う人の前に立って話を聞き、「あなたにとって何が苦しみなのか?」と問いかけ、具体的な問題を一緒に解決していこうという構えが必要だろう。

 それなしに、いきなり「死なないで」と連呼されたら、当事者としては困惑し、不快に思い、「もうアンタには話さない」という態度になってしまうのも当然だ。

 そもそも、世の中には「死なないで」と言うばかりで、相手の抱える問題の解決には一切手を貸さないどころか、言うだけ言ってあたかも責任を果たしたかのような気持ちになる人がどれほど多いことか!

 「死なないで」は聞き飽きた。
 そういう人を90年代半ばからずっと取材してきた僕は、「死なないで」などとは言わない。
 淡々と彼らの声を聞き、彼の生声を取材し、本に書いてきた。

 30代の10年間を使って延々とそんなことをやっていたら、すっかり貧乏になってしまった。
 だからこそ、ソーシャルベンチャー(※ビジネスの手法で社会的問題を解決する市民運動)のあり方に興味を持ったし、オキタ氏がこのキャンペーンを立ち上げてすぐに彼にメールを送った。

 「死なないでと連呼するばかりでは、死にたい人を更に追い詰める。
 下手すると、死にななくていい人まで死なせるような逆効果も生みかねない。
 そこに配慮して、彼らの声をふまえた運動をやってほしい」

 そういう趣旨のメールをオキタ氏に送り、彼と会った。
 しかし、「死にたくなくなるフレーズ」のTシャツの展開構想の中で、いろいろと問題点が浮かび上がり、僕はなりゆきを見守る形で一線を引いた。

 1番の問題は、そのフレーズが当初は有名人が自分の名前とセットで表現責任を負う形で発表されるはずだったのに、匿名の素人が書いたフレーズをそのままプリントし、しかも街頭で無理やり行き交う人にその言葉を見せるという形をとったことだった。

 有名人なら、自分の書いたフレーズで自殺志願者が無くなってしまった場合、自分の名前を出す以上、それなりに責任をとることを覚悟するだろう。

 しかし、匿名の素人では、無責任なフレーズが一人歩きし、街を歩く自殺志願者が「またウンザリするようなフレーズを見せつけるのかよ!」と不快感を示す可能性がある。

 それゆえに、匿名の素人のフレーズを発表したいのであれば、発表前に当事者であり、キャンペーンが守りたいはずの「自殺志願者」たちを先に集めて、少なくとも不快に思わないで済むフレーズを削除したり、逆に「死にたくなくなるかも」と思えるようなフレーズだけを厳選するなどの作業が必要にある。

 しかし、なぜそれをしなかったのか?
 今後はそのような配慮をするのか?
 実際に「死にたい」と願う人たちの気持ちをどう汲み取ろうとしているのか?

 この3点について、キャンペーンの責任主体であるオキタ氏からの公式見解はまだない。

 僕は、このキャンペーンがソーシャルベンチャーとして持続可能な運動に成長するには、当事者である自殺志願者の声に耳を傾けることが避けられないと考えるし、それをふまえて運動のあり方をもっと熟慮することが必要だと思っている。

 せっかく美しい運動を始めたのだから、いろいろ批判もされるだろうけど、
僕は運動の健全化にぜひ動いてほしいと思う。

 実際に「死にたい」と考えている人たちから反発を食ってしまうのでは、 やはり、運動のあり方を根本的に見直す必要があるだろうし、 ソーシャルベンチャーとしてのビジネスモデルを確立させなければ、 生活や仕事のことを考える必要のないヒマで世間知らずの学生しか、このキャンペーンに関わることができないことになる。

 現状のままでは、キャンペーンは持続不可能を余儀なくされるだろう。
 辞めてしまったら、「ほら、やっぱり『本気』なんてウソだったじゃん」と思われること必至。
 かといって、ただの意地で続けても意味はない。

 やっぱり、批判にも否定的な意見にも謙虚に耳を貸し、自分たちが救いたいはずの「自殺志願者」たちにまずは一人ずつ会って、なるだけ多くの声を集めてみてはどうだろうか?

 そういうリサーチなしに強引に事を進めれば、みんなが支持できるような運動に成長することは難しいし、「生きテク」のサイトのように著作権が曖昧なものをネット上に公開してしまっていると、そのうちこれまでは好意的だった新聞やテレビもこのキャンペーンに対して懐疑的な記事や番組を作らないとも限らない。

 キャンペーンの広報にマスコミを利用すれば、それなりに返り血を浴びることも覚悟しているのだろうけど、世間を敵に回すよりも、批判や否定をする人も含めて仲間にするような運動のあり方に改めれば、懐の大きいところを見せられるチャンスに変えられる。

 オキタくん、君が救いたいのは「自殺志願者」だろう?
 きみが彼らから目をそむけなければ、いや、むしろ君のほうから近付いて行けば、何がこのキャンペーンにとって一番大事なのかがもっとくっきり見えてくると思うよ。

 どうやってそういう人を探せばいいのか。
 どうやって、彼らと付き合えばいいのか。
 いつだって、オキタくんの不安に対して答える用意が僕にはあるよ。
 僕はきみを見捨ててはいないし、君は孤立しているわけじゃないのさ。

 きみの公式見解がポジメディアのサイトで発表されることを楽しみに待っている。

テーマ:うつ病(鬱病)、メンタルヘルス - ジャンル:心と身体

プロフィール

今一生 con isshow

Author:今一生 con isshow
 ライター・編集者。
 '97年「Create Media」名義で編集した『日本一醜い親への手紙』がベストセラーに。
 '99年に発表した『完全家出マニュアル』で造語した「プチ家出」が流行。
 著書に『ゲストハウスに住もう!』(晶文社)、『下流上等』(学事出版)、『「死ぬ自由」という名の救い』(河出書房新社)など多数。
◎公式サイト
◎今一生の本

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