僕は過去に仕事で書いた原稿のほとんどを、ダウンロード販売を通じて誰でも気軽に閲覧できるようにしました。
自分のパソコンの中で眠らせていた、書籍に収録できずにいる原稿も、これで「商品」になるわけです。
☆今一生のダウンロード販売コンテンツ
http://www.createmedia.co.jp/book/downroad.html 主に使っている販売サイトは
「share300.comプレミアム」です。
このサイトは、印税率が高い部類に入ります。
1コンテンツが売れた際に販売サイトのshare300へ支払う手数料が17.5%で、出品者の印税率が80%以上になるのです。
(もっとも、年会費5000円が別途かかります)
参考までに、ネット上に数あるダウンロード販売サイトで、文章コンテンツを販売できるサイトの手数料をざっと紹介してみましょう。
●=売る側にクレジットカードがなくても利用OK
○=売る側にクレジットカードがないと利用NG
○
インフォトップ(印税率最大で94%程度)
●
DL-MARKET(印税率最大で92%程度)
※最小の手数料は7%+60円。ただし、最新版adobe9.0を4万円で買う必要あり。
●
インフォオーダー(印税率最大で91.5%)
○
インフォカート(印税率90%以上)
※手数料は9.8%+100円。ただし初期設定費用5000円が別途かかる。
●
share300.comプレミアム(印税率80%以上)
※手数料は17.5%+振込手数料。ただし年間5250円の運営費が別途かかる。
●
デジマーケット(印税率80%)
●
digiket(印税率76%)
●
xcream(印税率70%)
●
でじたる書房(印税率50%)
上記のように、share300.comよりも印税率の高いダウンロード販売サイトはいくつもあります。
しかし、そういうサイトには既にものすごい数のデジタルコンテンツがアップされ、トップ画面を見ればわかりますが、新規で商品をアップロードしても目立たないというデメリットがあります。
その点、
「share300.comプレミアム」は後発ですから、まだ出品者が少なく、販売依頼のメールを出すと、サイト側で販売促進のための告知バナーを出してくれたり、ブログで紹介してくれるなどのサービスをしてくれます。
僕自身は、「share300.comプレミアム」を中心に、印税率の低い「でじたる書房」などの販売サイトも利用していますが、それは先発ならではのアクセス率の高さがあるので、「自分の作品は目立たないけど、全体では買う人も多い」というメリットを否定できないからです。
もちろん、より多くの販売サイトを通じて売っていけば、それだけ自分の原稿を売ってくれる本屋さんを増やすのと同じなので、時間があったらより多くの販売サイトに出品登録しておけばいいと思います。
さて、こうしたダウンロード販売は、プロのライターさんや作家さんほど有意義だと考えます。
しかも、本が出せば何十万部も売れるというベストセラー作家ではない方には、お勧めです。
それは、印税率ひとつとっても明らかです。
紙の書籍の場合、たとえば1500円の本で10%の印税ですから、1冊150円が書き手に入ります。
3万円の収益を上げるのに、200冊買ってもらわないといけないわけです。
ところが、「share300.comプレミアム」の場合、3万円の収益を上げるには、500円の単価で売っても1部400円以上の配当ですから75部売れればいいわけです。
1000円の単価なら800円の印税配当になり、37部でいいわけです。
1万円の収益を見込むなら、12部ほど売ればいいわけです。
紙の本なら70冊ほど買ってもらわなければならないのに、12部でいい。
出品点数を増やせば、かなりハードルの低い販売目標といえるでしょう。
しかも、人気コンテンツになる見込みがあれば、あるいはそうなったら、書籍として売ることもできます。
しかし、この逆はできません。
書籍で発表した原稿は、たいていの場合、昨今では「書籍ダウンロード販売」にかけられて定価の半額で売られてしまい、印税率は10%のままなので、実質5%で同内容の原稿が安売りされることになります。
もちろん、いったん書籍として発売してしまうと、そこに収録された原稿内容を後からダウンロード販売コンテンツに売りに出すことは、出版社と取り交わした契約書で禁じられています。
なので、紙の書籍として出版したいものであればこそ、先にダウンロード販売をしたほうがいいわけです。
しかも、ダウンロード販売には絶版がなく、書き手の知名度が上がれば上がるだけ、勝手に売れ行きが良くなるというメリットも派生します。
なので、プロの書き手にとっては、ダウンロード・コンテンツとして先行販売することに、大きなメリットがあるのです。
さらに言うなら、ダウンロード販売した内容とは別のバージョンを紙の本として出版したり、ダウンロード販売時点では書き加えていない原稿を加えたものを出版するという「共存」の仕方もいろいろと考えられるでしょう。
そもそも、音楽の例を見れば、携帯で音源をダウンロードして買う人が増えたからと言って、その音源をCD商品としては絶対に買わないということはありません。
むしろ、ダウンロードしたデータとCD商品は別物ととらえ、本当に気に入ったら両方を買うという人が多く、レコード会社自体がダウンロード販売からの収入を見込んでいるのです。
ところが、出版の場合、書籍になってしまったものは、ダウンロード販売時でも印税率が変わりません。
それなら、出版前にダウンロード販売にしたほうが、著作権者であるプロの書き手は収益を増やすことができるはずです。
そこで問題となるのが、商品データである原稿(たいていはPDF)のネット空間への流出・転売・複製・パクリです。
これまでダウンロード販売サイトは、データの流出保持のために技術的なバックアップに努めたり、人海戦術でパクリがないかを調べたりするなど、マンパワー(人件費)をかけてきました。
しかし、「share300.com」ならびに「share300.comプレミアム」では、
クリエイティヴ・コモンズの考えに即して「シェアテキスト」という形をとり、ネット市民の良心に任せています。
クリエイティヴ・コモンズとは、オンライン上のデジタルコンテンツについて、より多くの人が安心かつ合法的に共有できるようにするために、著作権者自身によって「この作品を営利目的で利用してはなりません」とか、「この作品を改変、変形または加工してはなりません」という意思表示を共通アイコンで示すことによって、それを遵守するユーザに頒布しようという考え方です。
実際、どんなにコピーガードをかけても技術的にそれを突破してしまうハッカーはいますし、高価なコンテンツを購入しても、それをwinnyで知らない人にまで公開してしまう人もいます。
もちろん、それらが発覚すれば、著作権者として裁判に訴え出ることも可能です。
しかし、そもそも1つのコンテンツが何10万部も売れるのが誰にでもわかるような有名作家の原稿でない限り、複製や転売をする動機にはなりえないでしょう。
仮に複製・転売されたからといっても、それは自分が販売サイトにアップロードしたコンテンツがかなり売れたのが誰の目にも明らかなほど十分に儲けた後の話になるはずです。
それならば、ほとんど実害を被ることなく、コンテンツを売るためには、著作権者としての意思表示さえ明確にしておけばいいことになります。
つまり、クリエイティヴ・コモンズの考え方を採用すれば、コンテンツの違法な転売や複製を管理する人件費や技術的なガード保証費を浮かせられるようになり、それは販売サイト側にとって手数料を低く設定できる(=出品する著作権者の印税率を高く設定できる)根拠になりうるわけです。
そして、このクリエイティヴ・コモンズの考え方で運営されているダウンロード販売サイトは、今のところ「share300.com」ならびに「share300.comプレミアム」だけです。
出版界におけるダウンロード販売のあり方を変える意味でも、著作権者を主体とする発想でコンテンツを売るという意味でも、クリエイティヴ・コモンズを採用したshare300.comは先進的であり、画期的なんです。
そこに魅力を感じてくれる作家さん、ぜひ僕に声をかけてください。
Share300.comの運営者は僕の友人でもあるので、すでにプロとして本を出版されている方なら、プロ仕様のコンテンツ販売促進サービスも一緒に考えられますから。
書籍で発表したアナザー・バージョンや、書籍収録前の編集者直し前バージョンはもちろん、月に原稿1本を定期的にアップするなど連載可能なコンテンツや書き下ろしの意欲がある方と一緒に、share300.comを盛り上げていくビジネスモデルを作ってみたいと考えています。
ご関心のある方は、下記までお気軽にメールをください。
conisshow@gmail.com